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初めまして。
とある20代社会人です。
3月で仕事を辞め、世界をふらふら廻ったり山小屋で働いてみたり。
今回2024年10月にネパールのエベレスト街道に行ってきました。
その時に綴っていた記録をこちらに残していこうと思います。
前回世界を巡った記録はこちら
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今回はエベレスト街道の準備編として、わたしが行ったトレッキングの概要や費用などについてまとめていきます。
目次
概要
エベレスト街道とは、エベレストのベースキャンプとカラパタールをゴールとしたロングトレイルです。
その名の通り世界最高峰のエベレストを間近に見ることができるというのが大きなポイントです。
ネパールには他にもアンナプルナという有名なトレッキングもありますが、エベレストをこの目で見てみたい!という思いで、今回はエベレスト街道を歩くことに決めました。
ネパールトレッキングのベストシーズンは春と秋。中でも気候の安定している10月末~11月頭に行ってきました。
結果1度も雨に降られることもなく、毎日絶景を見ながら歩くことができました。ベストシーズンなだけあってかなり多くの登山者がいましたが、長いトレイルなので煩わしさを感じるほどではなかったかなと思います。
アクセス
起点となるルクラへは大抵飛行機でアクセスすることとなります。
以前はカトマンズからの直行便が主でしたが、同年に現地機関の方針変更でラメチャップからのフライトを主とすることに変更になりました。
天候に左右されやすく欠航が多かったというのが改善された?ようですが、カトマンズからラメチャップまで6時間ほどの悪路ドライブ(まじでジェットコースター並みの悪路)が必要になるので、負担はかなり重くなってしまったように感じます。
私は、行きはラメチャップ経由、帰りはその悪路バンが嫌でツアーを手配してくれた方に頼んで直行便となりました。
ルート
最高地点は5500m超えとかなり標高も高いので、高度順応をしつつ計11日間のトレイルとなりました。
8日間かけてゆっくり上り、3日間かけて爆速で下山します。
DAY0
夜カトマンズからバンでラメチャップへ
DAY1
朝ラメチャップの空港に到着し、飛行機20分ほどでルクラへ
ここから登山開始
ルクラ2850m→ベンカル2750m
DAY2
→ナムチェ3450m
DAY3
ナムチェで高度順応日
エベレストビューホテルまで日帰りトレッキング
DAY4
→ディボチェ3750m
DAY5
→ディンボチェ4340m
DAY6
ディンボチェで高度順応日
ナンガゾンピークまで日帰りトレッキング(実際はピークまでは行かず)
DAY7
→ロブチェ4930m
DAY8
→ゴラクシェプ5140m
エベレストベースキャンプ5364mまで往復
DAY9
カラパタール5545mまで往復
→パンボチェ
DAY10
→ナムチェ
DAY11
→ルクラ
翌日飛行機でカトマンズへ
ガイド
アンナプルナでのトレッキングにはガイドが必須となったようですが、エベレスト街道を含むサグラマータ国立公園でのトレッキングは、現時点ではどちらでもよいということになっています。
初めはできるだけ安くいきたいのもあって、ガイドなしの単独トレッキングを計画していましたが、大混雑の時期なので宿の手配が難しい可能性があること、5000m級の高所へは初めてであること、女性一人であること、そもそもアクセス面の手配は旅行会社に依頼する必要があることなどを考慮し、条件次第でガイドを雇うことに決めました。
現地で手配することもできますが、飛行機の予約を早めにしたほうがいいという噂もあったので、カトマンズで滞在するホテルの口コミや評価が良さげなのを見て、渡航前にアポを取りました。
そこで交渉しつつ提示されたパッケージが、
ガイド
トレッキング中の宿
通行許可証
ルクラへの往復飛行機とバン
を含めて13万円強でした。(最終もう少しディスカウントしてもらった)
予算内ではあったのでこちらでお願いすることに。
帰りの飛行機のことなど柔軟に対応してくれたので、こちらにお願いして満足しています。
今回ガイドしてくれた方は、22歳の女性というかなりのレアケース。
最初、経験値など不安になりましたが、親がガイドをしているというのもあって年下ながら頼りがいもあり、同じ女性で安心感もある上、同年代で話も合ったので、結果的に良かったです。
ガイドの当たりはずれはどうしても避けられないのでラッキーだったと思います。実際ルクラについてから声をかけてきたガイドを雇ったらうまく高度順応をさせてくれず、アイランドピークへ行く途中で亡くなった方がいたと途中で出会った日本人から聞きました。
ポーターは雇わず、荷物を最小限にしてすべて自分で運びました。
費用
日本からの航空券代を除いて、15万円ほど
内訳
ガイド料(宿代、許可証代、交通費を含む) 12万5000円
ガイドへのチップ7000円
食費1万5000円
自分ですべて手配すれば10万円以内に抑えられると思います。いろいろ考えた上、安心をお金で買ってこの値段になりました。
チップは相場があいまいで難しかったのですが、調べているところ200~600ルピー/日かなという感じでした。ガイドさんにはかなり良くしてもらったということと、年下ながら親のために頑張って働いている姿を見て、相場より少し多めと思われる6000ルピーをお渡ししました。もっと渡したかったけれど、ニートバックパッカーだったのが申し訳ない。
ちなみに日本からの往復航空券は13万円でした。
持ち物
- 基本的な登山用具
普段から登山をしているので、現地でレンタルはせずすべて日本から持っていきました。
トレッキングポールがあると高所で助けられます。
- 十分な防寒グッズ
5000m付近はかなり冷えます。ゴラクシェプの朝は氷点下20度ほどなので冬山を想定して防寒着を用意したほうがいいです。上下ダウンは必須。宿は簡易的な造りなので寝袋も必須です。カイロも役立ちました。
- 薬
高山病に効くダイアモックスはほとんどの人が飲んでいる印象でした。わたしは以前ペルーで手に入れたものを持っていきました。日本の医療機関でも入手できますが、現地の薬局で購入したほうがかなり安く購入できます。
途中でお腹を壊してヘリ下山となるのも嫌だったので、抗生物質のCiprofloxacinとジアルジアに効くTinidazoleをカトマンズの薬局で購入しました。(結局使わず)
登山中に入手できる水は直接飲むとお腹を壊してしまうので、浄水タブレットもカトマンズで購入。お金をかけられる人は宿などでペットボトルの水を購入できますが。
これらと酔い止めを合わせて400円ほどだったかと。
- 身体拭きシートなど
宿は標高が上がるにつれ温水が不安定になり、値段も上がり、最終的にはシャワーというものがなくなります。わたしは覚悟を決めて12日間シャワーを断ちました。気休めではありますが、毎日体を拭いてました。
ちなみにカトマンズに戻ってから久しぶりに浴びたシャワーは快感でした。
- モバイルバッテリー
ディボチェ以降の宿は充電するのにお金がかかります。寒いと電池の消費も早いので容量の多いモバ充があるといいです。
乾燥対策に保湿剤とマスクもあると便利です。保湿剤はもっと持っていけばよかったと後悔。
まとめ
以上、エベレスト街道準備編でした。
私もほかの方のブログを参考にして計画を立てたので、これが何か参考になれば嬉しいです。
次回からは、実際に歩いた軌跡を綴っていきます。
つづく